
はじめに(ストレスと過敏性腸症候群(IBS))
過敏性腸症候群はお腹の痛みや不快感に下痢や便秘が伴う疾患で、
決して致命的な病気ではないものの電車の中などトイレのないところに長時間いられないことで生活の質(QOL)を著しく損なうので、罹患された方にとっては非常に辛い病気です。
過敏性腸症候群を発症する原因ははっきりとはわかっていませんが、最近の研究では何らかのストレスが加わるとそのせいで腸の動きがおかしくなり、過敏性腸症候群の症状が出るといわれています。
「ストレスを溜めないようにしてください」などという正論では済まない、様々な事情の中で働かれている・生活されている方がほとんどだと思います。
とはいえ現代社会にストレスはつきものですので、うまく付き合い、うまく解消していく工夫や試行錯誤は自分の意志で続けていきたいものですね。
そんなストレス解消法として私が実践している「運動」に関して、紹介していこうと思います。
ストレス対策の運動:自宅でのストレッチ
今回は第1回、初級編として自宅でのストレッチ編です。
昨年からコロナの影響で在宅勤務になった方も多いかと思います。
私も定期的な出社はしておりますが、基本的に在宅勤務の日々です。
会社ほど就業環境の整っていない机や椅子での仕事になりますので、案の定肩がこったり・腰が痛くなったりという状況に陥っており、
たまに席を立って社内を歩いたりする休憩時間や、自宅-会社の往復の歩いている時間がいい運動になっていたんだなーとつくづく思います。
コロナ禍で自覚していないストレスも感じていることでしょうし、
同時に凝り固まった身体の痛みを「悩み」として自覚するとストレスになってしまうことも多いかと思います。
身体の痛み=悩み=ストレス
そんな同じような状況の方も、単に運動不足を感じている方も、
小さなことから運動の習慣を作っていければ良いと思います。
いきなり、
毎日●キロ走る!
毎日腹筋・腕立て●●●回!
と高い目標を持たれるのは悪くないのですが、往々にして長続きしません。
低すぎるかな?という小さなことから、
少しずつ「習慣づける」という行為が重要です。
そこから徐々に負荷や回数を増やしていきましょう。
在宅勤務ですと肩と腰の痛みが気になるので、私はこの2か所を重点的に行います。
ご紹介したいストレッチはたくさんあるのですが、
肩こり・腰痛持ちの私が効果を実感できている2つに絞ってご紹介します。
【肩】肩の上げ下げストレッチ
基本の姿勢は立った姿勢です。
肩幅程度に足を開いて立ち、息を吸いながら両肩をできるだけ上に引き上げます。
その時、肩だけでなく肩甲骨まで引き上げるイメージで引き上げましょう。
その後、息を吐きながらストンと両肩の力を抜き肩を下ろします。
いつもの定位置よりも気持ち両肩を下げることを意識すると肩甲骨が動いていいと思います。
こちらの動作を10回繰り返します。
肩といいつつ背中・肩甲骨まで凝っていることがほとんどですので、肩甲骨を意識した動作がポイントです。
【腰】お尻のストレッチ
基本の姿勢は床に座った姿勢です。
左太ももの上(膝の少し上)に右足くるぶしをのせます。
右側のお尻周辺が伸びていることを意識しながら、背筋を伸ばして15秒間キープしましょう。
反対側も同様に行ってください。
こちらは1回ずつでOKです。
私は部屋にトレーニングマットがありますので床に座った姿勢で行いますが、
ない方は布団やベッドの上でもいいでしょう。
その場合は、同様の動作を仰向けに寝転がった姿勢で行います。
下になっている足の太ももの下で両手を組み、自分の体に引き寄せる形にするとお尻周辺がよく伸びます。
慣れてくれば所要時間は3分程度ではないでしょうか。
少々物足りないという方もいらっしゃるかもしれませんが、小さなことから続けて習慣にしていくことが大事です。
物足りないよ・もっと時間を取って専門的な指導を受けたいよという方は、
専門家の方が指導してくれるサービスもありますのでこういったものを検討してみてもいいと思います。