過敏性腸症候群(IBS)の症状改善に梅干し・梅肉エキスは効果があるのか?

はじめに

過敏性腸症候群(IBS)について調べていると、梅(梅干しや梅肉エキス)が効くのではないか?との情報にたどり着きます。

果たしてそれは本当なのか?どの程度の研究がなされているのか?

前回のペパーミントに続き気になったので調べてみました。

梅は、

”梅はその日の難逃れ”
”梅は三毒を絶つ”

のように様々な言い伝えがあり、古来より健康に良い食品として親しまれてきました。

私自身も祖母の手作りの梅干しを”梅は毒消しだから”などと言われて子供のころから食べさせられてきましたし、中学・高校と母が作ってくれた弁当にはいつも梅干しが入っていました。

なんとなくあの独特の酸っぱさが苦手で一人暮らしになってからは避けていたのですが、過敏性腸症候群(IBS)との診断を受け色々と調べるうちにふと思い出したように食べ始めてみたような具合です。

生活習慣の改善と薬での治療など複合的に取り組んだ結果、現在の症状が落ち着いている状態を作れていると思っていますが、同時くらいのタイミングで食べ始めたこともあるのでひょっとしたら良かったのかも?と思い現在も1日1粒食べるようにしています。

早速ですが、以下より梅干しの効果・効能についてまとめていきます。

前書きとして書かせていただきますが、効果効能については

・医学的研究に基づいたエビデンスを持つもの(西洋医学的考え方)

・西洋医学的エビデンスの乏しい漢方や東洋医学的な考えのもの

に分けてまとめていきます。

医学的研究に基づいたエビデンスを持つもの(西洋医学的考え方)

効果・効能(研究で解明されていること)

・食中毒の予防効果(クエン酸の殺菌効果によるもの)

・大腸菌、病原性大腸菌O-157、サルモネラ菌、チフス菌、赤痢菌、黄色ブドウ球菌、コレラ菌、MRSAなどの12種類の菌に対して増殖を抑制する効果

・ヘリコバクターピロリ菌の除菌効果

マウスでの実験結果

・消化酵素の量を増やしたり活性化させたりする働きがあると考えられる

・炎症反応に対する抑制作用を有する有効物質が梅肉エキスの成分中に存在する

・消化管の動きそのものを活発にする働きもあることが推察される

・梅のポリフェノールが悪玉菌を抑え、善玉菌を増やす可能性を示すデータが見つかった

・腸の炎症が抑えられる可能性がある

・抗炎症作用により胃炎・胃潰瘍・大腸の潰瘍などの改善効果も確認されている

ヒトの研究結果

・梅の摂取量が多い人達(1日3個以上)では、胃炎の所見が少なかった

・1日1個以上の梅を摂っている人では、胃の運動障害に関する自覚症状が少なかった

安全性・副作用

安全性や副作用に関する文献は発見されませんでした。

食品としての摂取であれば食べすぎ、サプリメントとしての摂取であれば用法・容量を守って摂取して頂ければ良いのかと思います。

もう怯えない毎日へ『黒梅日和』

西洋医学的エビデンスの乏しい漢方や東洋医学的な考えのもの

効果・効能

・日本最古の医学書『医心方』には下痢を止めるとの記載がある

・東洋医学では慢性的な下痢に効果があるとされている

・梅肉エキスを少量飲むと赤痢、食中毒その他各種の下痢に効果がある。

 烏梅、梅酢、梅酒などを飲んでも効果がある。

・梅肉エキス、梅酢、梅酒、梅干しの黒焼などを少量飲むと鎮咳、鎮嘔、健胃剤として、風邪、扁桃炎、咽喉炎、気管支カタル、腹痛、急性腸炎、下血などに効果がある。その他腎臓病、心臓病、肋膜炎、日射病にも効果がある。

安全性・副作用

安全性や副作用に関する文献は発見されませんでした。

ただし、青梅(あおうめ)の摂取は青酸配糖体のアミグダリを含み酵素により分解されて青酸を出し中毒(頭痛、めまい、発汗、けいれん、呼吸困難など)を起こすので注意が必要です。

余談ですが、鰻と梅は食べ合わせが悪いという噂がありますが、科学的なエビデンスはないそうです。

鰻は脂っこい食べ物であるため胃もたれを起こしやすいのですが、梅干しと一緒に食べると酸味でさっぱりして食べすぎてしまうから昔の人が作った噂話だとの説なんかもありますね。

まとめ

・梅の効果・効能に関する研究はまだまだ少なく医学的エビデンスが乏しいが、実験においては有用な結果が得られており更なる研究が期待される。

東洋医学的な効果・効能においては、下痢や腹痛などに効果が期待されている

・自然由来の食物であるため副作用がなく安全性が高いといえる

▼梅由来のサプリなどの情報はこちらでまとめています(当サイト内)▼

■参考・出典

一般財団法人梅研究会・梅の機能性に関する研究情報

紀州梅効能研究会・実験的潰瘍性大腸炎に対する梅肉エキスの医学的効果

漢方薬の生薬.com

東京都福祉局たべもの安全情報館・青梅

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