
はじめに
日常生活の水分補給は、皆様何を飲んでおられるでしょうか?
私は水・麦茶・緑茶を常飲しています。
お腹の弱い方、ましては過敏性腸症候群(IBS)の方は、
カフェイン入りのコーヒーや果糖入りのジュース類を避けている方が多いのではないでしょうか?
ノンカフェインということで思いつくのが今回のテーマである麦茶ですが、
果たして過敏性腸症候群(IBS)の予防・対策としてはどう評価すれば良いのか?
気になったので調べてみました。
麦茶の特徴3つ
・ノンカフェイン
・ノンカロリー
・ノンシュガー
1つ目はお馴染みのノンカフェイン。
乳幼児や妊娠中の方も安心して飲めるということで認知が浸透しつつあります。
また、お茶ならではのノンカロリー・ノンシュガーも特徴と言えます。
麦茶の原材料・栄養成分
【原材料】
大麦(カナダ、オーストラリア、その他)、飲用海洋深層水、麦芽 / ビタミンC
【栄養成分】
表示単位:1本(600ml)当たり
エネルギー‥0kcal
たんぱく質‥0g
脂質‥0g
炭水化物‥0g
ナトリウム‥含まず
【その他の栄養成分】
糖類0g、食塩相当量0.2g、マグネシウム3mg、亜鉛0~0.06mg、カリウム72mg、リン8mg、マンガン0~0.06mg、カフェイン0mg
※伊藤園 健康ミネラルむぎ茶 PET 600mlの商品紹介より抜粋
麦茶は低フォドマップ食品
「過敏性腸症候群」改善サプリ【ppFree(ピーピーフリー)】
フォドマップ(FODMAP)の考え方からいくと、麦茶は低フォドマップ食品に分類され、過敏性腸症候群(IBS)の方も摂取OKな食品に該当します。
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麦茶の健康効果
麦茶の原料である大麦は、水溶性食物繊維が豊富で便秘予防に良いとの見解が見られます。
大麦はさつまいもの約4倍、お米の10倍以上の食物繊維が含まれており、食物繊維は水溶性と不溶性のバランスが良く豊富。
特に大麦に含まれるβ―グルカンは、水溶性で粘性が特徴である。
これらの食物繊維は腸内環境を改善し、便秘解消が期待される。
しかし麦茶という加工品になると、食物繊維がそのまま摂れるわけではないようです。
製造上抽出物という扱いになり、ほぼ含まれないようなので食物繊維としての効果はあまり期待できないようです。
他には、麦茶の独特な香ばしい香りはストレスを和らげ、気分を穏やかにする効果が認められているようです。
過敏性腸症候群(IBS)の便秘の原理は一般的な便秘とは違う
過敏性腸症候群(IBS)の便秘は、一般的な便秘とは様子が異なります。
一般的な便秘は大腸の動きが弱いのが原因で、便が大腸内に長時間停滞し水分が吸収されすぎて硬くなって出にくくなります。
一方で、過敏性腸症候群(IBS)の便秘は、一般的なものとは逆に腸が動きすぎて起こります。
腸が過剰運動で狭く細くなって便が通りづらくなり細切れに。
腸に停滞する時間が長くなり、水分が吸収されてコロコロの形状になります。
一般的な便秘のように、食物繊維を摂りましょう!のような改善策とは別の対処が必要です。
結論
・過敏性腸症候群(IBS)が原因の便秘の直接的な予防や対策とはなりえない
・カフェインが原因で下痢になる方は、ノンカフェインなので合っている可能性がある
・便通の良い腸内環境をつくるという意味では大麦自体の摂取が良い
・麦茶自体に食物繊維はほぼ含まれていない
(難消化性デキストリンが添加された食物繊維の摂取できる製品もある)
・過敏性腸症候群(IBS)も低フォドマップ食品なので飲んで問題はない